映画に感謝を捧ぐ! 「フォース・ダウン 敵地脱出」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマルティン・コールホーベン監督の「フォース・ダウン 敵地脱出」に
感謝を捧げようと思います。
ヤン・テルラウの児童書「戦争の冬」をもとにして作られた本作は
アクション映画的な邦題からは想像もつかないほどの
穏やかな残酷さに包まれた戦争映画であります。
ホームドラマ、アクション、サスペンスが融合したストーリー
寒々しさに満ちた風景
様々な映像技を駆使しながらもクールな雰囲気を放つ
暴力描写が一体となる光景は
私に「戦時下における日常風景」の一形態と
活劇的サービス精神と「戦争の非情さ」を示すメッセージを
両立させようとする人々の思いに
触れる機会をもたらしました。
(癒し系ハッピー・エンドの形態を取りながらも
「哀愁」を感じさせる幕切れが
戦争がもたらす「間接被害」の一端を示している点も見逃せません。)
まさに「日常系戦争映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
ドイツ軍に占領されたオランダの小さな町で
静かに芽生える友情&静かに消えゆく命+家族愛が
戦時下を生きる人々の思いを写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。