映画に感謝を捧ぐ! 「ギャング情報」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はケン・アナキン監督の「ギャング情報」に  感謝を捧げようと思います。  ダグラス・ワーナーの小説「Death of a Snout」を  もとにして作られた本作は  犯罪&犯罪捜査の舞台裏をクールに描いた犯罪映画であります。    警察、強盗団、復讐に燃える男たちが繰り広げる  三つ巴の闘いを  アクション・サスペンス・群像劇の手法を  融合させながら描くという試みは  私に「捜査機関と犯罪者の複雑な関係」の一端と  組織における「人間関係維持」の大切さ&難しさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (共犯意識が防衛本能に敗北した後  順法精神が復讐心に勝利する幕切れが  人間の心中で繰り広げられる「葛藤」を  体現している点も見逃せません。)  まさに「イギリス製日常系犯罪映画」の  静かなる強豪作であると言えるでしょう。  庶民的な風貌と怪しげな気配を兼ね備えた  俳優&女優陣の魅力と  組織犯罪の間接被害を静かに示した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。