映画に感謝を捧ぐ! 「バトル・オブ・シリコンバレー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーティン・バーグ監督の「バトル・オブ・シリコンバレー」に
感謝を捧げようと思います。
ポール・フレイバーガー&マイケル・スウェインの著書
「Fire in the Valley」をもとにして作られた本作は
軽妙にして技巧的な実話系作品であります。
コンピューター業界の覇者となった男2人と
彼らを取り巻く人々の運命を
1980年代青春映画、TVゲーム、シェークスピア劇
サスペンスの手法を融合させながら描くという試みは
私に「歴史を楽しく学ぶ方法」の一形態
米国コンピューター業界の舞台裏
芸術的狂気&成功が人間に与える影響の一端を
娯楽的に表現する技法を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「インターネット」の隆盛を先取りした作品であるという一面と
史劇とホームドラマを融合させたかのような雰囲気を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「非殺傷系実録抗争劇」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
軽量級のTV映画でありながら
2000年以降に訪れる「インターネット時代」・「米国有料TV局の発展」を
「S・ジョブズブーム」先取りした本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。