映画に感謝を捧ぐ! 「バトル・オブ・スカイアーク」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はサイモン・ハン監督の「バトル・オブ・スカイアーク」に  感謝を捧げようと思います。  モンスターの巣窟と化した地球で暮らす  少年少女の運命を描いた本作は  夢見る心と堅実さが交錯するSF映画であります。  状況説明&大人目線を抑制し「少年達の物語」に徹したストーリーと  冒険ごっこ感漂うCG映像が軽やかに進行していく光景は  私に「漫画の実写映画化」に対する模範解答の一つと  スケール感&メッセージ性に固執しない作劇法の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (日本製漫画を意識した名場面の数々と  王道的ハッピー・エンドへの愛と  シリーズ化への祈りが込められた幕切れが  軽量映画界の内幕を象徴している点も見逃せません。)  まさに「シリアス系パロディ映画&非漫画原作系コミック・ムービー」  屈指の堅実作であると言えるでしょう。  便乗商品の香り・子供向け作品的サービス精神  娯楽的アクション&反権力が共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。