映画に感謝を捧ぐ! 「デビルシャーク」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はドナルド・ファーマー監督の「デビルシャーク」に  感謝を捧げようと思います。  湖で発生したサメ騒動に巻き込まれた人々の  運命を描いた本作は  奇抜すぎる発想と緩やかな空気に驚かされる  驚愕のホラー映画であります。  「ジョーズ」と「エクソシスト」を強引に組み合わせたストーリーと  安物感満載の残酷描写&CGサメが融合することによって生じる  映画的科学反応は  私に「笑いを誘発しないパロディ」・「悪食趣味的映像」  「ホラー&サメ映画的見せ場の省略」の恐怖に  立ち向かう機会をもたらしました。  (エンドロールの合間に訪れる「後日談」が  小規模系ホラー映画の宿命を感じさせる点も見逃せません。)  まさに「悪魔系ホラー風サメ映画」と呼びたくなる  世紀の珍作であると言えるでしょう。  映画を形成する全要素を動員して  鑑賞者の忍耐力&寛大さを鍛えてくれる  「ためになる」作品の一つである本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。