映画に感謝を捧ぐ! 「NONSTOP ノンストップ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンドレアス・ランプロポウロス&コスタス・スキフタス監督の
「NONSTOP ノンストップ」に感謝を捧げようと思います。
体にC4爆弾を巻き付けられた男「アレス」の
運命を描いた本作は
皮肉と爆発に彩られた巻き込まれ映画であります。
凶暴な魂によって人生を踏み外した男が
凶暴性の赴くままに進むことによって危機に立ち向かうという発想
アメリカ製アクション映画の香り漂う爆発、カー&銃撃アクション
ヒロイン&極道
ゲーム感覚溢れるストーリー展開が一体となる光景は
私に、暴力と癒し、俗物性と宗教性が奇妙なバランスで共存する世界と
長所と短所の複雑な関係をアクション映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ハッピー・エンド」によってあらゆる問題を正当化しつつ
トラウマとの訣別&自制心の目覚めを暗示させる幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに豪快にして教訓的な
「戦闘系サクセス・ストーリー」であると言えるでしょう。
アクション映画マニア魂に社会派映画的装飾と
サディズムを継ぎ足す事によって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。