映画に感謝を捧ぐ! 「皆殺しのガンファイター」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はレオポルド・サヴォーナ監督の  「皆殺しのガンファイター」に感謝を捧げようと思います。  叔父の遺言によって鉱山の所有者となった男  「ジョー・クリフォード」の運命を描いた本作は  真っ向勝負な作風が心地良いイタリア西部劇であります。  多彩な「西部劇的アイデア」に満ちたアクション・シーン  アクション・シーンの引き立て役に徹したストーリー  A・ステファン扮する主人公の「シェークスピア・マニア」ぶりが    一体となる光景は  私に「アイドル映画的描写」に説得力を与える技法と  見せるべきポイントを特定し、力を集中させた娯楽映画の醍醐味を  満喫する機会をもたらしました。  (戦争映画の領域に到達しつつも  西部劇風味を失わない最終決戦と  娯楽西部劇の王道に即しつつ  マニア精神を貫く主人公の勇姿に  心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「武闘派イタリア西部劇」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  激しくも技巧的な銃撃戦、肉弾戦、爆発と  ロマンス&情緒に溺れず、軽やかに進行する物語が  映画作りにおいて「見せ場の特定&適正速度の維持」が  重要であることを教えてくれる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。