映画に感謝を捧ぐ! 「SHOOTING シューティング」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・スチュワート監督の
「SHOOTING シューティング」に感謝を捧げようと思います。
巨大企業「ミルコア社」の機密を盗むために雇われた
男女5人の運命を描いた本作は
様々な文化がせめぎ合うSF映画界の珍味であります。
テクノロジー系SF、スパイ映画、集団抗争劇、疑似実録映画
TVゲームの特性が独特のバランスで共存する光景は
私に、時代の壁を越えた「文化交流」がもたらす科学反応の一形態と
状況説明を無視して猪突猛進する物語が放つ「ブラック・ユーモア風味」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(本編中の謎をほとんど解明することなく訪れる幕切れが
謎解き系作品における「解答」作りの難しさと
小規模映画の宿命を体現している点も見逃せません。)
まさに「ゲーム観戦系SF映画」と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。
臨場感を追求するための映像技によって
登場人物と鑑賞者の「精神的距離」が離れていくという
怪現象に遭遇させてくれた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。