映画に感謝を捧ぐ! 「エネミー・ライン2 ー北朝鮮への潜入ー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェームズ・ドットソン監督の  「エネミー・ライン2 ー北朝鮮への潜入ー」に  感謝を捧げようと思います。  2001年の映画「エネミー・ライン」から始まった  人気シリーズの2作目となる本作は  「エネミー・ライン」の路線化を確定した記念碑的作品であります。  潜入アクション映画の王道と北朝鮮問題を力任せに組み合わせ  アメリカ礼賛を加えることによって生成されたストーリーと    細切れ感満載の映像が一体となる光景は  私に「政治&軍事的戦術と娯楽的戦術」の近似性と  アメリカ精神の醍醐味&危険要素を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (能天気+アメリカ本意的でありながらも  内に秘めた「想い」を匂わせる幕切れ→後日談が  歴史は勝者に都合良く「編集」される宿命にあることを  教えてくれる点も見逃せません。)  まさに「便乗商品系戦争映画」史上屈指の貪欲さと  知略を持った作品であると言えるでしょう。  国際問題の娯楽的活用、省力化精神  アクション映画的ハッタリ&ご都合主義が醸し出す    暇つぶし規模のスリル&サスペンスと  無意識のブラック・ユーモアが心地良い本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。