映画に感謝を捧ぐ! 「エルサレム(2015年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。     今回はドロン・パズ&ヨアヴ・パズ監督の「エルサレム(2015年版)」に  感謝を捧げようと思います。  エルサレムを訪れたアメリカ人観光客2人の  運命を描いた本作は  豪快な合わせ技を見せてくれる  疑似実録映画であります。  エルサレム、インターネット、観光旅行  ブラック・ユーモア的小ネタ  悪魔系ホラー、テロ対策、怪獣映画を  つなぎ合わせて1本のモンスター映画を  生み出そうという挑戦は  私に「ホームビデオ的映像表現」と  ジャンル融合型映画の持つ可能性の大きさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (コミック・ムービーとウィルス感染系映画を  融合させたかのような雰囲気を感じさせる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「文化交流系ホラー」史上屈指の  豪腕作であると言えるでしょう。  軽量娯楽映画の香り漂う世界で  情報テクノロジーと宗教、残酷さとユーモア  戦争と怪奇恐怖がぶつかり合う光景を見せてくれた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。