映画に感謝を捧ぐ! 「不時着(1999年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーカス・コール監督の「不時着(1999年版)」に  感謝を捧げようと思います。  1950年の映画「Three Secrets」を  もとにして作られた本作は  大胆にして堅実な災害映画であります。  乗り物系災害映画特有の  派手なパニック描写&救出劇に背を向けて  一件の飛行機事故によって結びつけられた人々の  人間模様へと向かう大胆さと  闇雲に物語を増幅させず  暇つぶし規模のスケール感を保ち続ける堅実さが一体となる光景は  私に「災害」が社会に与える影響の一端と  軽量娯楽的サービス精神と人情味が  バランス良く配合された作品の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。    (真実の追究に進みつつ  「愛情が真実を凌駕する」光景に心打たれる幕切れと  なっている点も見逃せません。)    まさに「人情派災害映画」の静かなる堅実作であると言えるでしょう。  災害映画と女性映画    娯楽映画の伝統とTVドラマ気質が  独特のバランスで共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。