映画に感謝を捧ぐ! 「パレスチナ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はズベイル・シャシュマズ監督の「パレスチナ」に    感謝を捧げようと思います。
パレスチナ [DVD]
アルバトロス
2012-05-02

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 イスラエル軍幹部を狙うトルコ系工作員の  運命を描いた本作は  大作的物量感、、知略、闘志が一体となった  トルコ製戦争映画であります。  1980年代の映画界において覇者となった  イスラエル製映画会社「キャノン・フィルムズ」の手法を利用して  映画界に蔓延する「イスラエル礼賛&中東の悪役化」に抗うという  戦術的映画作りは  私に多角的に歴史を見つめる事と  敵への闘志を燃やしつつ、敵の戦術に「学び」を見いだすことの大切さを  目の当たりにすると同時に  「アメリカ映画」が世界に与えた影響の一端を  再認識する機会をもたらしました。  (後日談に走らず「敵将の最期」で幕を閉じることによって  爽快感と渋味の効いた結末となっている点も見逃せません。)  まさに、トルコ映画界が世界に放つ  大いなる「反キャノン・フィルムズ&逆テロ対策映画」であると言えるでしょう。  アメリカ製アクション俳優とは一味違う  苦味を放つ主人公チームと  残虐でありながらも「自ら戦地に赴く」勇敢さを持った敵将の闘いが  「少人数で大軍を打ちのめす」爽快感と  暴力&憎悪の連鎖に対する恐怖が入り交じった感触をもたらす本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。