映画に感謝を捧ぐ! 「ゾンビ・ナース」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイケル・ハースト監督の「ゾンビ・ナース」に
感謝を捧げようと思います。
交通事故にあった後、行方不明となった恋人を探す
女性の運命を描いた本作は
嫌がらせ感に満ちあふれたホラー映画であります。
暴力の行使を抑制し
ヒロインへの精神攻撃を繰り返すモンスターと
ポルノ感覚で恋人を翻弄するゾンビ看護婦を
お化け屋敷風特殊効果を駆使して描くという試みは
私に「粘着質な恐怖」と「淡々とした不快感」に包まれた
時間をもたらしました。
(「恐怖の足跡」・「ジェイコブズ・ラダー」の流れを汲みつつ
ハッピー・エンド的ムードを強化した幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「非殺傷系ホラー映画」の一翼を担う
珍作であると言えるでしょう。
ホラー映画の定番と病院への不信感を
融合させたかのようなストーリーと
安物感&見世物感満載の映像が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。