映画に感謝を捧ぐ! 「俺は銀座の騎兵隊」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は野口博志監督の「俺は銀座の騎兵隊」に
感謝を捧げようと思います。
銀座に現れた謎の男「三郎」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
アイドル映画的能天気さと
胡散臭さに満ちた「銀座」を
満喫させてくれる作品であります。
西洋的クールさと東洋的人情
浮世離れしたファンタジーと庶民性
勧善懲悪アクションと青春劇が
一体となる光景は
私に「異文化&ジャンル交流」の一形態
1960年代文化&日本人の西洋人に対するイメージの一端、
情緒&状況説明に溺れず、軽快に物語を進行させることによって
違和感を緩和し、素直に作品世界を楽しませる妙技を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(シリアスでありながらもブラック・ユーモア風味を感じさせる「決着」と
西部劇スタイルであるにもかかわらず
違和感をほとんど感じさせない不思議な幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「日活製アイドル活劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
西洋人に扮した日本俳優の怪演ぶり
時代を感じさせる挿入曲
和洋折衷感満載のストーリー&アクションが心地良い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。