映画に感謝を捧ぐ! 「呪い襲い殺す」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスタイルズ・ホワイト監督の「呪い襲い殺す」に  感謝を捧げようと思います。  「ヴィジャ・ボード」の伝説をもとにして作られた本作は  堅実にして神秘的なホラー映画であります。  1984年の映画「グレムリン」の流れを汲むルールへのこだわり  お化け屋敷的残酷描写、サスペンス的捜査&どんでん返しによって  「ヴィジャ・ボード」を怪談化するという試みは  私に「伝説」の作劇的活用法と  霊的ビジネス&死者への思いがもたらすマイナス面を  娯楽的に教える手法の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。  (ホラー映画のビジネス的側面と伝説の不滅性を体現する  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「アトラクション+青春映画式悪霊系ホラー」の一翼を担う    軽量級作品であると言えるでしょう。  流血&人体破壊に依存しすぎないクールな残酷描写と  「登場人物数&スケール感を最小限度に留める」  ホラー映画的省エネ戦術が冴え渡る本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。