映画に感謝を捧ぐ! 「人間ミンチ2」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はテッド・V・マイクルズ監督の「人間ミンチ2」に  感謝を捧げようと思います。  1972年の映画「人間ミンチ」の後日談となる本作は  ブラック・ユーモア&リサイクル精神が冴え渡る大怪作であります。    前作のストーリーを再利用した後  「スター・ウォーズ」・「メン・イン・ブラック」等のパロディを加えることによって  新たなる「人肉キャット・フード物語」を生成しようという  奇想天外なる挑戦は  私に「続編映画の法則」に即しつつ  続編映画の新機軸を作ろうとする人々の勇姿と  ワン・アイデアの使い捨てを避け、有効活用する  節約精神の醍醐味を目の当たりにする機会をもたらしました。  (高らかに「悪の勝利」を掲げつつ  故郷を救いたいという「善意」がもたらす惨劇の予兆を示す  大胆不敵な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「悪食系SF喜劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  約30年の時を経て蘇った「人間ミンチ」と  SF映画の歴史を彩る作品達に便乗する精神が融合し  省エネ的に進行する光景が  ある種の癒しとメッセージ性を感じさせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。