映画に感謝を捧ぐ! 「ポケットいっぱいの涙」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアレン&アルバート・ヒューズ監督の
「ポケットいっぱいの涙」に感謝を捧げようと思います。
LAのワッツ地区で暮らす男「ケイン」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
凶暴でクールな青春映画であります。
抗争劇、ホームドラマ、MTV、社会派の特性
アメリカにおける「アフリカ系事情」がせめぎ合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、暴力&ドラッグが「日常風景」となった世界
娯楽的文化史の一形態、
アクション映画とは一線を画した暴力描写が
一堂に会する光景を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アウトロー的な生き様&暴力の連鎖が行き着く「終着点」を
暴力的且つ冷徹に表現した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アフリカ系極道青春映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「日常劇の装飾を纏った紛争地帯」に生きる人々を通じて
アメリカ社会の「暗部」&アフリカ系文化の一端を写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。