映画に感謝を捧ぐ! 「レジデント」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はボー・ミケルセン監督の「レジデント」に
感謝を捧げようと思います。
謎の感染症によって隔離された人々の
運命を描いた本作は
厳しい制約の中での奮闘ぶりに心打たれるゾンビ映画であります。
予算、人員、技術的制約を「脅威の実態を容易に鮮明化しない」
「状況説明の抑制によってストーリーの効率化を図る」
「ゾンビ映画のルールに沿って物語を進める」
「可能な限り主人公一家とその周辺の視点に徹する」事によって
克服しようとする人々の勇姿は
私に「登場人物と情報量を共有する」事によって生じる臨場感を堪能しつつ
「ゾンビ」登場までの緩慢さによって忍耐力を鍛える機会をもたらしました。
(ゾンビ映画の法則「身内より恋人を優先すべし」・「生還=ハッピー・エンドに非ず」を
忠実に守った幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「我慢系ゾンビ映画」の一翼を担う奮闘作であると言えるでしょう。
ウィルス感染系からゾンビ系へと急転換するストーリー&演出と
既視感満載のキャラクター&ゾンビ造形が手を結び
段階的に加速していく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。