映画に感謝を捧ぐ! 「復讐の二挺拳銃」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフランク・マクドナルド監督の「復讐の二挺拳銃」に
感謝を捧げようと思います。
父を殺され、旅芸人の一座に拾われた男「ジョニー・ヨーク」の
運命を描いた本作は
スピード感と葛藤に彩られた西部劇であります。
復讐心と愛の間で揺れ動く主人公の魂を
効率主義と人情味を兼ね備えたストーリーと
アクション、コメディ、サスペンス風味を使い分けた演出で描くという試みは
私に「復讐西部劇と癒し系西部劇のせめぎ合い」と
「戦闘術と芸術の秘めたる近似性」を娯楽的に表現する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(理性が憎悪に勝利する「決着」とホームドラマ風味溢れる幕切れが
勧善懲悪的ハッピー・エンドとは一味違う爽快感を
もたらしている点も見逃せません。)
まさに「軽量級人情系西部劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
西部劇の王道に即した銃撃&肉弾アクションと
報復主義に対する警鐘が共存する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。