映画に感謝を捧ぐ! 「ターミネーター・ソルジャー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダン・ガルシア監督の「ターミネーター・ソルジャー」に
感謝を捧げようと思います。
失踪した兵士&科学者の捜索を命じられた
米軍特殊部隊の運命を描いた本作は
リサイクル&ダイエット精神に溢れたSF映画であります。
「プレデター」に「ユニバーサル・ソルジャー」・「ターミネーター」を加え
大幅に軽量化する事によって生成されたストーリー&演出、キャスト陣が
緩やかに進行する光景は
私に「過去作の再利用」・「ストーリー&キャラクター性の圧縮」
「笑いを目的としないパロディ」を堪能しつつ
「娯楽映画における存在力ある俳優&女優の効能」を
再認識する機会をもたらしました。
(作品の精神を汲み取りつつ「長尺化」を避けようとの工夫を感じさせる邦題と
肩すかし的決着&幕切れによって「テクノロジー依存がもたらす悲劇」
「歪んだ愛国心の末路」・「組織と個人の関係」を体現している点も見逃せません。)
まさに「テクノロジー系SF映画」史上屈指の倹約精神と
省力化戦術に彩られた作品であると言えるでしょう。
既視感溢れる映像&ストーリー展開の嵐と
機械と人間の間に立つことによって生じる「苦悩」を抱えながら
黙々と戦い続ける改造人間の勇姿が
笑いと哀愁の入り交じった気配を放つ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。