映画に感謝を捧ぐ! 「パッション(1982年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャン・リュック・ゴダール監督の  「パッション(1982年版)」に感謝を捧げようと思います。  映画監督「ジェルシー」と恋人2人の運命を描いた本作は  豪快にして技巧的な人間模様であります。  映画の舞台裏、社会問題、ロマンス  芸術論が絡み合うストーリーと  舞台劇とサスペンスの技法が絡み合う映像が  一体となって猛進する光景は  私に愛&情熱によって生成される「混沌」と  娯楽的躍動感と純文学風味の平和的共存の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (映画史上屈指の「奇襲的且つ渇いたハッピー・エンド」と  なっている点も見逃せません。)  まさに「文学系日常劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  芸術的狂気、社会派風味、恋愛模様が  激しくもクールにぶつかり合う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。