映画に感謝を捧ぐ! 「バイオレンス・マックス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアラン・デロシェール監督の「バイオレンス・マックス」に  感謝を捧げようと思います。  息子を救うために脱獄した男「マックス」の  運命を描いた本作は  壮絶なる戦術性&観察眼に彩られたアクション映画であります。  様々なアクション映画の「映像&キャラクター造形」を融合させ  状況説明を極限まで省略したストーリー&演出  勢い任せに進行する光景は  私に「コメディ」とは異なる系統のパロディ、見せ場主義の徹底  肩書きと実像の格差がもたらすブラック・ユーモアの醍醐味を  満喫する機会をもたらしました。  (ダーティー・ヒーロー路線の主人公が「漫画的ヒーロー」へと変異していく予兆を    感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル融合型マイホームパパ・アクション」の  究極を目指して突き進む世紀の珍作であると言えるでしょう。  「コマンドー&96時間」風味漂う主人公が  既視感溢れるトラブルと  暴力的でありながらも和やかな敵に立ち向かう姿が  笑いと興奮を誘う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。