映画に感謝を捧ぐ! 「エイリアンZ 超感染」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はケリー・シュワルツ監督の「エイリアンZ 超感染」に
感謝を捧げようと思います。
謎の施設に監禁された男女4人の運命を描いた本作は
軽量級SF映画の粋を結集した資料的作品であります。
「SF映画史に残る作品を研究し、有効活用する事によってストーリーを生み出す」
「人員&空間を抑制することによる経費節減」
「幻覚的映像表現の多用によって想像力を刺激する」
「モンスターの登場を最小限度にして、神秘性を高める」が
一堂に会する光景は
私に「暇つぶし規模」に徹し続ける娯楽映画の醍醐味と
既視感溢れる光景をつなぎ合わせて「個性」を生成する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドと悲劇の二択を強要せず
鑑賞者の解釈にゆだねた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級SF入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「ゾンビ系ホラーとエイリアン系SFの持ち味を合体させる」実験精神
適正なスケール感&スピード感の確立
「トラウマ化」を防ぐための映像処理
膨大なる登場人物&状況説明がもたらす
「混乱」を避けるための工夫が心地良い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。