映画に感謝を捧ぐ! 「フレンチー/復讐への道」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はルイス・キング監督の「フレンチー/復讐への道」に  感謝を捧げようと思います。  父の仇を追う女性「フレンチー」と  彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は  仇討ち西部劇史上屈指の陽気さを誇る作品であります。  「仇討ち」という重苦しい題材を  エネルギッシュでビジネスライクなヒロイン  ヒーロー精神、法律愛、例え話狂ぶりを兼ね備えた相方  日常劇風味溢れる脇役陣&舞台  狡猾でありながらも紳士的な悪漢  西部劇の王道に属しながらもユーモアのあるアクション・シーンによって  華やかさと笑いに溢れたストーリーに仕立て上げるという試みは  私に、法治主義と報復主義&シリアスとコミカルが織りなす  対立と融和を堪能しつつ  アメリカ製軽量級作品ならではのサービス精神を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ヒロイン&相方の運命よりも  生真面目な敵将&敵兵のお調子者ぶりが印象的な    決着の付け方となっている点も見逃せません。)  まさに「女系西部劇」史上屈指の明るさと軽妙さに溢れた  作品であると言えるでしょう。  軽やかに進行しつつも人情味のある物語と  西部劇ならではの味わいと西部劇らしからぬ派手さが  バランス良く配合された映像が冴え渡る本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。