映画に感謝を捧ぐ!「銃弾」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレスリー・セランダー監督の「銃弾」に
感謝を捧げようと思います。
駅馬車運送会社の一員「ギデオン」と
鉄道実業家「スティーブ」の運命を描いた本作は
軽量にして巧妙な西部劇であります。
時代の転換期に立つ人々の葛藤と
男女3人の恋愛模様を絡ませながら
勧善懲悪西部劇の王道へと向かうストーリーと
西部劇でありながら銃撃戦よりも
肉弾戦を重視したアクション・シーンが一体となる光景は
私に、単純明快な西部劇に「史劇」の装飾を施す妙技と
様々な娯楽用祖を詰め込みつつ
暇つぶし規模のスケール感を保つ技法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪の爽快感よりも
世代&価値観の相違を越えて結ばれた「絆」に
心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに軽快にして貪欲な「抗争系西部劇」であると言えるでしょう。
アメリカ輸送史の一端とアメリカ製娯楽西部劇の醍醐味が
融合する事によって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。