映画に感謝を捧ぐ! 「デッド・クラッシュ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェフ・バートン監督の「デッド・クラッシュ」に
感謝を捧げようと思います。
同窓会に招かれた男女6人の運命を描いた本作は
壮絶なまでに攻撃的なホラー映画であります。
「思わせぶり且つ幻惑的な怪奇描写」・「感情移入を阻むキャラクター造形」
「緩慢&難解の極みに挑むかのようなストーリー展開」が
鑑賞者の肉体&精神に襲いかかってくる光景は
私に「暇つぶし規模の時間」が大作規模に思えてしまう現象と
「理解困難な物語&映像」がもたらす恐怖を目の当たりにする機会をもたらしました。
(謎の解明を極限まで拒み「悲劇」のみを写し出す幕切れが
「人間は世界の真実をほとんど知らされず、
神の気まぐれに翻弄されながら生と死を迎える存在である。」という
メッセージを放っている点も見逃せません。)
まさに「精神&物理攻撃型ホラー」と呼びたくなる大怪作であると言えるでしょう。
娯楽映画の装飾を纏いながら
精神力&肉体力を鍛える場を提供するという
大胆不敵な試みに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。