映画に感謝を捧ぐ！　「ボディヒート（１９９２年版）」

サスペンス 映画
　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。 　今回はカット・シア・ルーベン監督の「ボディヒート（１９９２年版）」に 　感謝を捧げようと思います。 　女性映画シリーズの一つ 　「ボディヒート」シリーズの１作目となる本作は 　壮絶なるアイドル映画性と緩やかなる狂気に彩られた悪女映画であります。 　サスペンス、ホームドラマ、ポルノ、愛憎劇の技法を融合させ 　Ｄ・バリモアの魅力＆壮絶なる人生を生かす事と 　家庭内に潜む「危険要素」が段階的に増幅していく現象を 　描いていくことを追求したストーリー＆演出は 　私に「サスペンスとロマンスの近似性」・「悪の持つ魅力」 　「死＆性に魅了された人間の宿命」の一端を 　目の当たりにする機会をもたらしました。 　（同年の映画「ボディガード」に便乗するかのような邦題と 　愛と憎しみが表裏一体であることを示す事によって 　勧善懲悪的ハッピー・エンドに「苦味＆哀愁」を 　与えている点も見逃せません。） 　まさに「軽量級愛憎系サスペンス」の一翼を担う 　作品であると言えるでしょう。 　「ボディヒート」シリーズの幕開けを告げた 　記念碑的作品である本作と 　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。