映画に感謝を捧ぐ! 「女体調教人 ドリアナ・グレイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェス・フランコ監督の「女体調教人 ドリアナ・グレイ」に
感謝を捧げようと思います。
オスカー・ワイルドの小説「ドリアン・グレイの肖像」を
もとにして1976年に作られた本作は
様々な本能が交錯するポルノ映画であります。
ロマンス、背徳的エロティシズム、怪奇恐怖
文芸趣味、舞台的技法が融合したストーリー&演出が
勢い任せに進行する光景は
私に「怪奇文学のJ・フランコ的解釈」と
「芸術とポルノを結ぶ見えない絆」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(映画史上屈指の「謎めいたハッピー・エンド」と
なっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級変態文芸映画」の一翼を担う
怪作であると言えるでしょう。
性的欲求、残酷趣味的欲求、芸術的欲求が
神秘的且つ俗物的にせめぎ合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。