映画に感謝を捧ぐ! 「伝説のガンマン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はR・N・ブラッドベリ監督の「伝説のガンマン」に  感謝を捧げようと思います。  謎のガンマン「サウンダース」と    彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  後年の映像文化に様々な影響を与えた  軽量級西部劇であります。  各所で「テーマソング」を歌う主人公  お人好しで率直な悪漢  「スター・システム&効率主義」の極みを目指して邁進する  ストーリー&演出が一体となる光景は  私に「TVドラマ的発想」の根源  「殺人」に依存しない娯楽映画の醍醐味  ユーモアとアクションの平和的共存の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (勧善懲悪の爽快感よりも「孤独な死」を遂げた人間の惨めさを  感じさせる「決着」となっている点も見逃せません。)  まさに外見以上の文化史的価値を持った「量産型西部劇」の  雄であると言えるでしょう。  映画史に残る西部劇スターJ・ウェインの二枚目的魅力  量産型映画ならではの安定感  活劇的ユーモアセンスに満ちた物語&戦闘場面  暴力性とのどかさを兼ね備えたテーマソング  「水」の重要性に対する鋭い目線によって  後年の「アメリカ&日本映画、TVドラマ」に対する道しるべの一つとなった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。