映画に感謝を捧ぐ! 「A.E アポカリプス・アース」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はサンダー・レヴィン監督の「A.E アポカリプス・アース」に  感謝を捧げようと思います。  エイリアンの侵略によって壊滅した地球を脱出し  新天地を目指す人々の運命を描いた本作は  便乗商品映画界の雄「アサイラム」ならではの  スペクタクルに溢れたSF映画であります。    SF映画の歴史を彩る小説、映画、TVドラマの手法を  ことごとく網羅し  軽量感満載のCG映像&キャラクター造形によって生を受けた  ストーリー&演出が優等生的に進行していく光景は  私に「各場面のルーツを探求しながらSF映画を鑑賞する」  「暴力的でユーモラスな特殊効果を堪能する」機会をもたらしました。  (清々しいまでの「集客戦術性」を感じさせる題名と  驚きよりも笑いが先に立つ「どんでん返し」を見せてくれる  作品であるという点も見逃せません。)  まさに「模倣系SF」史上屈指の大作であると言えるでしょう。    「2001年宇宙の旅」・「エイリアン」・「プレデター」  「ウォーキング・デッド」・「スパイダー・パニック」  「猿の惑星」などが一堂に会し  笑いを目的としないパロディを繰り広げることによって  独特のスケール感を醸し出した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。