映画に感謝を捧ぐ! 「ガーデン・オブ・エデン~失楽園の3人~」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・アーヴィン監督の「ガーデン・オブ・エデン~失楽園の3人~」に
感謝を捧げようと思います。
アーネスト・ヘミングウェイの小説「エデンの園」を
もとにして作られた本作は
恋愛映画史上屈指の「浮世離れぶり」を発揮する珍作であります。
作家と女性3人の奇妙な関係を
ポルノ、愛憎劇、観光旅行映画、ホームドラマの技法を融合させ
時間移動、イメージ映像、分割映像を使い分けることによって
効率主義的&幻惑的に映像化したストーリー&演出は
私に「愛」の複雑怪奇さ、文学性と俗物性のせめぎ合い
冒険的人生の光と闇を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画に優るとも劣らぬほどの力業で
全ての人間関係を「円満解決」へと導く
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「冒険型恋愛劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
冒険作家E・ヘミングウェイの「最終作」を
各種映画技法を駆使して描くという試みに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。