映画に感謝を捧ぐ! 「デッドハング」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマレク・アッカド監督の「デッドハング」に  感謝を捧げようと思います。
デッドハング [DVD]
アルバトロス
2015-02-04

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 深夜のオフィスビルで殺し屋の標的となった女性    「ジェーン」の運命を描いた本作は  過酷な状況に挑む姿に心打たれるアクション映画であります。  ビジネスウーマンでありながら「武術系」に属するヒロインと  戦力&チームワークに恵まれない悪漢の対決を  「戦場の大半がエレベーター周辺」という過酷な設定で描くという  難技に挑んだスタッフ陣の奮闘ぶりは  私に「ダイ・ハード」が映画界に与えた影響  穏便な解決を求めることによって「殺戮」を生成するという悲劇  アクション映画的ご都合主義を覆い隠すことの難しさ  企業戦士の悲哀の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。  (巨悪との決着よりも「愛」を重視した幕切れが  ある種の幸福論となっている点も見逃せません。)  まさに「空間限定系巻き込まれ映画」史上屈指の過酷さと  節約精神を兼ね備えた作品であると言えるでしょう。  事なかれ主義、際限なき金銭欲、単細胞的暴力が  もたらした悲劇を  最小限の時間、空間、状況説明で描くことに挑んだ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。