映画に感謝を捧ぐ! 「早射ち無宿」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はネイサン・ジュラン監督の「早射ち無宿」に  感謝を捧げようと思います。
早射ち無宿 [DVD]
ブロードウェイ
2015-03-04

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 ケネス・パーキンスの同名小説をもとにして作られた本作は  軽業的なバランス感覚を感じさせる西部劇であります。  様々な方向に転がりつつ  軽妙且つ緩やかに進行するストーリーと  西部劇的アイデアをふんだんに用いたアクションが  暇つぶし規模の枠内に収まる光景は  私に、奇想天外さと優等生ぶりが奇妙なバランスで共存する現象と  イタリア西部劇的残酷さを巧みに抽象化する技法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (壮絶なるハッタリ&アウトロー感に溢れた邦題と  「バカと煙は高いところを好む」・「勝てば官軍」という  格言を象徴するかのような決着→幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「奇策系軽量級西部劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  道中、復讐、陰謀、異種族間交流を豪快に詰め込み  効率主義的&出たとこ勝負的に進行する姿に圧倒される本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。