映画に感謝を捧ぐ! 「鮫の惑星 海戦記(パシフィック・ウォー)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーク・アトキンス監督の  「鮫の惑星 海戦記(パシフィック・ウォー)」に感謝を捧げようと思います。  2016年の映画「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」の流れを汲む本作は  「アサイラム・サメ路線」史上屈指の海洋冒険活劇性を     感じさせる珍作であります。  「サメを操る人間同士の戦い」というアイデアと  和製アニメーション風味が融合したストーリーと  安物感満載の特殊効果、コミック的キャラクター造形が  融合することによって生じる科学反応は  私にアサイラム特有の「既視感溢れる状況の連打」  「サメへのこだわり」・「モンスターの襲撃が無意識の笑い所と化す」に  よって生成される物語&映像的可能性の広がりと  ファンタジー小説&アニメーション文化が実写映画に与えた    影響力の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。  (「鮫の惑星路線」を路線化したいという  思いに満ちた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「童話系アトラクション型サメ映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  「猿の惑星」・「パイレーツ・オブ・カリビアン」の有効活用と  アサイラム製CGサメの王道的アクションが冴え渡る本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。