映画に感謝を捧ぐ! 「DRIFT ドリフト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はポウ・フレイクサス監督の「DRIFT ドリフト」に
感謝を捧げようと思います。
ダイビングツアーへと繰り出した男女6人の運命を描いた本作は
壮絶なる「放浪ぶり」を発揮する海難映画であります。
「オープン・ウォーター」シリーズ的状況から
「船」を舞台にした空間限定映画へと向かうストーリー
状況に応じて性格を使い分ける登場人物たち
夜間&船内ならではの「暗さ」を重んじた映像がもたらす
映画的科学反応は
私に暴力性と緩やかさ、優等生ぶりと意外性が
混ざり合った物語世界を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「勝利」によって謎を隠蔽し、全ての行動を正当化する」精神を
余すところなく発揮した幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「軽量級海難映画」史上屈指の混沌に包まれた
怪作であると言えるでしょう。
「敵役」に関する状況説明を極限まで拒み続ける執念
論理性を気にせずに発生する「トラブル」の嵐
主人公一行の怪物的な「耐久力」が炸裂する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。