映画に感謝を捧ぐ! 「DRIFT ドリフト」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はポウ・フレイクサス監督の「DRIFT ドリフト」に  感謝を捧げようと思います。
DRIFT ドリフト [DVD]
ニューセレクト
2007-03-02

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 ダイビングツアーへと繰り出した男女6人の運命を描いた本作は  壮絶なる「放浪ぶり」を発揮する海難映画であります。  「オープン・ウォーター」シリーズ的状況から  「船」を舞台にした空間限定映画へと向かうストーリー  状況に応じて性格を使い分ける登場人物たち    夜間&船内ならではの「暗さ」を重んじた映像がもたらす  映画的科学反応は  私に暴力性と緩やかさ、優等生ぶりと意外性が  混ざり合った物語世界を目の当たりにする機会をもたらしました。  (「勝利」によって謎を隠蔽し、全ての行動を正当化する」精神を  余すところなく発揮した幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「軽量級海難映画」史上屈指の混沌に包まれた  怪作であると言えるでしょう。  「敵役」に関する状況説明を極限まで拒み続ける執念  論理性を気にせずに発生する「トラブル」の嵐  主人公一行の怪物的な「耐久力」が炸裂する本作と    生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。