映画に感謝を捧ぐ! 「ジョン・ウィック」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はチャド・スタエルスキー監督の「ジョン・ウィック」に  感謝を捧げようと思います。  元殺し屋「ジョン・ウィック」の運命を描いた本作は  アメリカ、ヨーロッパ文化、アジアの気質が絡み合う殺し屋映画であります。  復讐系アクション映画の王道に即しつつ  クールに進行するストーリー  「コマンドー&96時間」の豪快さと  ホラー映画的妖気が共存する銃撃戦&肉弾戦  主演男優K・リーヴスの放つ陰鬱さ  男臭溢れる男優陣が一体となる光景は  私に、ロマンス&情緒に溺れず  アクションを徹底追求した復讐劇の魅力  アメリカ映画的派手さとヨーロッパ映画的渋味の    融合がもたらす科学反応  小さな凶行が大量虐殺へと発展する恐怖&高揚感を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (格闘技映画的な決着から  癒し系の幕切れへと着地するという 離れ業に挑んだ作品であるという点も見逃せません。)  まさに「異文化交流型陰性復讐劇」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。  アメリカ製巻き込まれ映画の手法  L・ベッソン的活劇性、イタリア西部劇の残酷趣味  任侠映画の香りが一堂に会した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。