映画に感謝を捧ぐ! 「アナコンダ・アイランド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はビル・コーコラン監督の「アナコンダ・アイランド」に  感謝を捧げようと思います。  科学施設から脱走した毒蛇に立ち向かう  人々の運命を描いた本作は  素朴且つ和やかなスリル&サスペンスに彩られた  モンスター映画であります。  ホームドラマ的日常風景が「毒蛇」によって  モンスターSFへと変異する過程を    軽妙且つクールに描いたストーリー&演出は  私に「ホラー映画的殺戮者」から  「アクション映画的殺戮者」へと成長していく毒蛇の勇姿と  モンスター映画の法則に沿って行動する人間たちを見守ることによって  生成される「安心感」を満喫する機会をもたらしました。  (「蛇のような執念」という言葉を象徴するかのような  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量級モンスターSF」史上屈指の  穏やかなる堅実作であると言えるでしょう。  蛇の特性を生かした戦術、出たとこ勝負的な悪漢  アメリカ的家族主義&自衛精神に即した地元住民たちの  暴れぶりが炸裂する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。