映画に感謝を捧ぐ! 「グリーン・ヘル」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はイエイヨー・ヘレーロ監督の「グリーン・ヘル」に
感謝を捧げようと思います。
森の中で恋人と共に立ち往生した女性「セルマ」の
運命を描いた本作は
見世物性と実験性がせめぎ合う怪作であります。
現在と過去、イメージと現実
サスペンス風味とホラー風味が混ざり合い
細切れ的+幻惑的に進行するストーリー&演出は
私に「戦争がもたらす精神崩壊」を映像&物語的に
表現する試みと
「反戦メッセージによる奇襲」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(新たなる悲劇の訪れ&モンスター・ヒロインの誕生を
奇襲的に写し出す幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「ジャンル放浪映画」史上屈指の
奇策ぶりを誇る作品であると言えるでしょう。
時間&空間的に二転三転し
様々な物語要素が絡み合う映像&ストーリーに圧倒される本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。