映画に感謝を捧ぐ! 「裸の銃を持つ男 33 1/3 最後の侮辱」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はピーター・シーガル監督の
「裸の銃を持つ男 33 1/3 最後の侮辱」に感謝を捧げようと思います。
1988年の映画「裸の銃を持つ男」をもとにして作られた
人気シリーズの3作目となる本作は
マニア性とバラエティ番組性が絡み合う
爽快にして堅実な一作であります。
「裸の銃を持つ男」シリーズ特有の悪ノリと
有名映画の名場面を喜劇的に加工した小ネタを駆使しつつ
007系スパイ活劇の王道を突き進むストーリー&演出は
私に「映画に対する愛情表現」・「アクション映画に潜む喜劇の種子」
「アカデミー賞の映画的活用法」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「裸の銃を持つ男シリーズ」特有の
幕切れ→エンドロールの悪ふざけに
渋味が加わっているという点も見逃せません。)
まさに馬鹿馬鹿しくも生真面目な「裸の銃を持つ男」最終章であると
言えるでしょう。
裸の銃を持つ男シリーズの伝統芸
アメリカ娯楽映画史、現実社会の事件が絡み合うことによって
作り手の意図を超えるほどの歴史的価値を持った
ドタバタ喜劇となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。