映画に感謝を捧ぐ! 「宇宙船の襲来」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジーン・フォウラーJr監督の「宇宙船の襲来」に  感謝を捧げようと思います。
宇宙船の襲来 [DVD]
ランコーポレーション
2016-08-26

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 地球に襲来したエイリアンたちの運命を描いた本作は  恐怖と哀愁がせめぎ合うエイリアン系SFであります。  軽量感漂う特殊効果&モンスター造形と  人間の姿となって地球に滞在し  情報収集を行うことによって「種の絶滅」を  防ごうとするエイリアンたちの奮闘ぶりと  エイリアンの一人と交流を深めていくヒロインの葛藤を  サスペンス、ロマンス、ホームドラマを交えながら描いたストーリーが  一体となる光景は  私に「スケール感&映像的インパクトを抑制する」事によって  王道的な地球侵略SFに「渋味」が発生する現象と  環境&価値観の異なる世界で「諜報活動」を行う難しさを    SF的に表現する手法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドと悲劇が「カードの表裏」であることを  静かに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「異文化交流系地球侵略SF」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  軽量級SFならではの見世物的サービス精神と  効率的ストーリー展開の中に  種族間ロマンスの悲劇とスパイの苦闘を宿す本作と    生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。