映画に感謝を捧ぐ! 「荒野の無頼漢(1970年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・アスコット(ジュリアーノ・カルニメオ)監督の
「荒野の無頼漢(1970年版)」に感謝を捧げようと思います。
謎の男「ハレルヤ」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
凶暴にして和やかなイタリア西部劇であります。
活劇的+喜劇的アイデア性に彩られた戦闘場面を
連続的に繰り出しつつ
緩やかに進行するストーリー&演出+音楽は
私に「暴力と笑いの近似性」・「欲望渦巻く人間たちの宴」
「凶悪にしてユーモラスな銃器」を満喫する機会をもたらしました。
(西部劇の王道に即しつつ、冷戦構造を軽やかに皮肉った
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「泥棒喜劇系イタリア西部劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
イタリア西部劇ならではの濃厚な俳優&女優陣
お宝を巡る争いを描きつつ
時間の許す限り「闘い」を盛り込む作劇法
攻撃力とユーモアを兼ね備えた改造銃「ミシン・ガン」
野性的にして素朴な風景&音楽が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。