映画に感謝を捧ぐ! 「アナザー・カインド・オブ・ラブ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はヤン・シュヴァンクマイエル監督の  「アナザー・カインド・オブ・ラブ」に感謝を捧げようと思います。  ヒュー・コーンウェルの同曲をもとにして作られた本作は    躍動感と妖気に溢れたアニメーション映画であります。  MTV的映像技とホラー&コメディ的アイデアが  絶妙に絡み合い  ルーツとなった曲の「映像的イメージ」を生成していく光景は  私に歌曲に宿る「物語」を引き出す技法と  怪奇と笑いを結びつける「見えない絆の存在」に  接する機会をもたらしてくれました。  (娯楽的高揚感を保ちながら「作品世界」に別れを告げられるよう  配慮されている点も見逃せません。)  まさに「映像派ミュージカル・アニメーション」の雄と呼びたくなる    作品であると言えるでしょう。  軽量級の外見と  軽快な音楽、細切れ的映像、物語性の均整を保つ  バランス感覚&戦術性が共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。