映画に感謝を捧ぐ! 「ブレイクスルー 極秘機動部隊」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェイ・アンドリュース監督の「ブレイクスルー 極秘機動部隊」に  感謝を捧げようと思います。  炭疽菌を強奪した過激派集団に立ち向かう  ATF捜査官「イーサン・カーター」の運命を描いた本作は  穏やかな男児性&マニア性に彩られたテロ対策映画であります。  「ヒーローと元敵将が手を結ぶ」という少年漫画的コンビ造形  007シリーズ的ハッタリに彩られた敵軍  キャノン・フィルムズ関連作の流れを汲みつつ  西部劇+戦争ごっこ的に加工したストーリー&アクション・シーンが一体となり  緩やかに進行する光景は  私に「1980年代アクション映画」に対する愛情表現と  アメリカの「銃社会武装主義」ぶりを娯楽的に表現する手法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (テロリスト顔負けの暴力性を発揮する事によって  「正義」に潜む狂気を体現した主人公チームと  肩すかし的でありながらも心和まされる  「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)     まさに「癒し系+ブラックユーモア系テロ対策映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  主人公以上の武勇&人間味を感じさせる元テロリスト  狂信的でありながらものどかさを感じさせるテロ集団  素朴且つ穏健なスリル&サスペンスに包まれた戦闘場面に心癒される本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。