映画に感謝を捧ぐ! 「エルヴィス・オン・ツアー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・エイベル&ピエール・アディジ監督の
「エルヴィス・オン・ツアー」に感謝を捧げようと思います。
1972年に開催されたエルヴィス・プレスリーのコンサート・ツアーを記録した本作は
前作「エルヴィス・オン・ステージ」の技術&精神を継承しつつ
スケール感を拡大させたドキュメンタリー映画であります。
サスペンス映画的映像技、観光旅行的映像
E・プレスリー関連映画&音楽番組の有効活用によって
記録映像に物語性&娯楽性が加わっていく光景は
私に「娯楽映画における続編戦術を記録映像に用いる」
「一つの状況を多角的に見せる」
「見せたいポイントを的確に抑える」事の醍醐味を
満喫する機会をもたらしました。
(高揚感のある終幕から情緒重視のスタッフ・ロールに移行するという
戦術性を持った作品であるという点も見逃せません。)
まさに「道中系E・プレスリー入門」と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
後年の米ドラマ「24」に通じる映像表現
音楽と映像を均整を保つバランス感覚
E・プレスリーと仲間達への愛
地域性の有効活用が一堂に会することによって
コンサート、旅、E・プレスリー+彼の関連作の魅力を
最大限に引き出すことに挑んだ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。