映画に感謝を捧ぐ! 「ミイラの墓場」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハロルド・M・ヤング監督の「ミイラの墓場」に
感謝を捧げようと思います。
1940年の映画「ミイラの復活」をもとにして作られた
人気シリーズの2作目となる本作は
効率的にして大胆な「ミイラ系ホラー」であります。
前作の有効活用、モンスター目線の補強
科学捜査要素の導入
コメディ性の縮小&スケール感の拡大によって
人間たちの物語から「ミイラ男カリスの物語」への
転身を図ろうとする試みは
私に怪奇恐怖に秘められた「悲劇性」
シリーズ化戦術&ホラー映画的省エネ法の醍醐味
前作の敵役に対する同情心の目覚めに
接する機会をもたらしました。
(「L・チェイニーJr系ミイラ男」の法則の誕生を
告げた作品であるという点と
勧善懲悪的ハッピー・エンドの形態を取りながらも
哀愁と新たなる戦いの予兆を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「復讐型ミイラ系ホラー」の領域へと向かう
作品であると言えるでしょう。
「アナンカ王女」の存在力、ミイラ男カリスの生命力
敵将アドベフの執念が
人間たちの物語を凌駕する姿に驚かされる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。