映画に感謝を捧ぐ! 「4Dマン 怪奇!壁ぬけ男」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアーヴィン・S・イヤワース・Jr監督の  「4Dマン 怪奇!壁ぬけ男」に感謝を捧げようと思います。  科学者兄弟「スコット&トニー・ネルソン」と  彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は  伝統とテクノロジーが交錯するSF映画であります。  超能力系SF、モンスター・ホラー、愛憎劇を組み合わせた  ストーリー&特殊効果、キャラクター造形が  陰鬱且つ軽やかに進行する光景は  私に「科学者の狂気と複雑な男女関係がもたらした悲劇」と  「怪奇恐怖とSF技法の融合」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (モンスターと化した人間の孤独&哀愁と  シリーズ化への思いが入り交じった  苦い幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「テクノロジー系怪談」の一翼を担う  軽量作であると言えるでしょう。  「物体をすり抜ける能力」というアイデアに  科学的説得力へのこだわり、科学者心理&愛憎渦巻く人間模様  吸血鬼映画的発想、特撮技術力を加えることによって生を受けた本作と    生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。