映画に感謝を捧ぐ! 「リベンジ・エンジェル」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフランソワ・クルーソー監督の「リベンジ・エンジェル」に
感謝を捧げようと思います。
不誠実な男性に対する復讐を生業とする女性
「クリスティ」の運命を描いた本作は
復讐劇史上屈指の「和やかさ」を誇る大珍作であります。
復讐劇とドタバタ喜劇を融合させることによって生を受け
「セックス・シーン」を見せるための口実に徹し続けるストーリー
軽量級ポルノ感満載の演出
スパイ活劇を意識した音楽が一体となって
効率的且つユーモラスに進行する光景は
私に、予測困難なストーリー展開とバラエティ番組的笑いと
サスペンス的アイデアとラブ・コメディ的アイデアの
平和的共存の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(力業で「初期の目的」を貫徹する
豪快極まるハッピー・エンドとなっている点も見逃せません。)
まさに「復讐系ポルノ喜劇」の一翼を担う
軽量級作品であると言えるでしょう。
「復讐請負人」を題材にしながら笑いへと向かう大胆さと
ポルノ的節約志向&省力化を徹底する堅実さが共存する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。