映画に感謝を捧ぐ! 「無法街の決闘」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエドヴィン・L・マリン監督の「無法街の決闘」に
感謝を捧げようと思います。
テキサスの街「フォートワース」で繰り広げられる
闘い&人間模様を描いた本作は
奇策的にして効率的な西部劇であります。
犯罪映画+青春映画的に二転三転する人間関係と
西部劇の定番に即したアクション・シーンを融合させ
効率主義的に進行するストーリー&演出は
私に「アメリカ西部劇的サービス」と
「複雑怪奇な抗争劇」を共存させようとする挑戦者精神と
ジャーナリズムと武力支配のせめぎ合いを
西部劇的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(複雑化していく三つ巴の争いを「銃撃」によって解決し
力業&男気によってハッピー・エンドへと導く幕切れが
「正義」の複雑さを体現している点も見逃せません。)
まさに「極道系+文筆系西部劇」と呼びたくなる
異色西部劇であると言えるでしょう。
華麗にしてアイデア性溢れるガン・アクション
犯罪映画的人間関係
報道の力によって街を救いたいと願いつつも
ガンマンとしての才覚ゆえに武力解決へと向かってしまう男の運命
西部劇ヒーローR・スコットの渋味が炸裂する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。