映画に感謝を捧ぐ! 「ワールド・フォー・スピード」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はドリュー・トーマス監督の「ワールド・フォー・スピード」に
感謝を捧げようと思います。
弟の死に潜む真実に迫る兵士「ジェイ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
様々な顔を持った復讐劇であります。
「自らの眼をカメラにして、生中継を行う」という発想
探偵小説風味、娯楽的アクション、青春映画的人間模様
インターネット時代&娯楽産業の暗部が
複雑に絡み合いながら進行する光景は
私に、各種映画要素を網羅しようという貪欲さと
娯楽映画的ホラを吹き通す豪快さに彩られた世界を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪劇&TVゲームに対する皮肉に満ちた決着→後日談と
なっている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル放浪型復讐劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
アクション、SF、サスペンス、ロマンス
社会派を流離い続けるストーリー&演出によって
先読み困難な状況を生み出した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。