映画に感謝を捧ぐ! 「吸盤男オクトマン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はハリー・エセックス監督の「吸盤男オクトマン」に    感謝を捧げようと思います。
吸盤男オクトマン [DVD]
ランコーポレーション
2012-10-17

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 放射能による環境汚染の調査中にモンスターと遭遇した  科学者一行の運命を描いた本作は  奇襲的にしてユーモラスなモンスター映画であります。  半魚人映画の流れを汲み、社会派の装飾を纏いながら  山系ホラー的な方向へと進み  冒険活劇風味のモンスター討伐へと転じるストーリー  「タコ」の目線を生かした演出法  「ゴジラ」系SFと怪奇映画を融合させたモンスター造形が  一体となる光景は  私に「奇襲的ストーリー展開」・「大衆娯楽戦術」  「漫画+童話的アイデア&特撮系モンスターならではの恐怖&ユーモア」を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (王道的ハッピー・エンドでありながら  純情且つ孤独なモンスターの悲運に心打たれる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「両生類系モンスター映画」の一翼を担う  軽量作であると言えるでしょう。  タコに関する知識と特撮技術力の融合が生んだモンスター「オクトマン」の勇姿  教科書的でありながらも味わいのある人間たち  人間とモンスターの物語を交互に描きながら  段階的につなぎ合わせていく作劇法  軽量級SF的ハッタリ&路線転換が炸裂する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。